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たかがロッカー、されどロッカー

 最近、我が子の集団登校のことで悩んでいたので、通勤時の信号待ちの際は歩道を歩く集団登校の列を眺めていることが多いです。先日、いつものように見ていると、1年生の子が集団から遅れて立ち止まって側溝の中を除き始めました。すると、副班長らしき高学年の女の子が近寄っていき、歩くよう伝えています。1年生の子は、それで我に返り女の子と一緒に歩き出しました。女の子は、そっとランドセルに触れ、集団の列まで連れて行きました。「これぞ異年齢の良さだ!」と感動してしまいました。しばらくして側溝から出てきたのは「野良猫」だったのです。余程気になったのでしょうね。

 

 今日は、ランドセルを置くロッカーのことについてです。Joy seedのロッカーは、写真のような形状で30人分あります。Joy seedでは「子どもの主体性を大切にする」との考えから名前テープを付けず子ども達にロッカーを選択させてきました。しかも人数が少ないので一人2個ずつ使い続けてきましたが、今月3名入所したことで全てが埋まってしまい、置き場や置き方をめぐってちょっとしたトラブルになる場面が出てきています。

 

 冬休みになると人数も増えてくるため、いよいよしっかり場所を決めなくては・・・。1人ずつ「今の場所でいいか?」と確認してみると「あそこがいい」との意見が・・・。(汗)そこを使用中の子に「○○さんがここがいいって言ってるけど譲れるかい?」と確認して調整しますが、なかなか決まらないことも・・・。たかがロッカー、されどロッカーで、子ども達なりにロッカーへのこだわりがあることが伝わってきます。

 

 「主体性を大切にする」ってことは、子どもの「多様な価値観を認めること」につながります。それを認めると、時には言いたい放題になって単なる「わがままだ」と大人は思ってしまうこともあります。特に集団の場面ではそれぞれが言いたい放題言ってしまうと保育者は意見の集約に疲弊しヘトヘトに・・・。だから、大人の決めたルールに子どもが合わせる方が楽だと考えたくなってしまう。

 

 ルールは必要!でも大人が決めたルールでは子どもの主体性はどうなってしまうのでしょう!?Joy seedでは、子どもと一緒にルールを考える・・・この方法を定着できるようにしたいと思います。